心に残った歌

今までに心に残った歌(1970年代~)

神田川


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かぐや姫(当時のグループ名は、南こうせつかぐや姫)が歌った日本のフォークソング。1973年(昭和48年)9月20日にシングルが発売
作詞:喜多条忠、作曲:南こうせつ


いつも書いていますが、僕は特に歌に詳しい、いわゆる「オタク」というわけではありませんので「かぐや姫」さんについてもたくさんの歌を知っている人の部類には入りません。ですから、本当にビッグヒット曲しか知らないのですが、この歌はその僕が知っている課す少ない曲ということになります。

 

僕がこの歌を強く記憶にとどめているのは、大ヒットしたこともありますが、映画になったからです。「神田川」「妹」「赤ちょうちん」 のヒット曲がすべて映画になっていました。この3作品は、「かぐや姫の“四畳半三部作”」というらしいですが、全部観たような記憶があります。

 

僕は自分が裕福な家ではありませんでしたので、このような“四畳半三部作”というタイトルに惹かれる気持ちがありました。今回知ったのですが、「妹」と「赤ちょうちん」は日活で、「かぐや姫」だけ東宝が製作したそうです。大人の事情らしいですが、すべて日活作品だと思っていました。

 

日活と言いますと、僕の年代では「日活ロマンポルノ」というエロティックな作品が有名なのですが、その作品群の中にこの3部作もあったように記憶していました。しかし、その記憶が間違いだったことが今回判明したのですが、人間の記憶とはあてにならないものです。

 

それはともかく、「神田川」の作詞は喜多条忠さんという方なのですが、喜多条さんは当時のフォークソング、もしくはニューミュージック界ではよく耳にする作詞家でした。南こうせつさんのインタビュー記事を読んだことがありますが、この歌は喜多条さんからの電話で詞の中身を聞かされたそうですが、なんとその場ですぐにメロディーが浮かんだそうです。つまり5分くらいでできた歌なのだそうですが、音楽の才能にあふれた人らしいエピソードです。

 

吉田拓郎さんが作曲して演歌歌手の森進一さんが歌って日本レコード大賞を獲得した楽曲に「襟裳岬」という歌があります。僕がまたまた記憶違いをしていたのですが、この歌の作詞も喜多条忠さんだと思い込んでいました。

 

以前、なにかの記事で「襟裳岬」がレコード大賞の発表があった大みそかの日は、作詞をした喜多条さんはどこか山奥で「遠くの出来事として聞いていた」と読んだことがあります。しかし、今回喜多条さんについて調べたところ、なんと喜多条さんは日本作詩家協会会長やJASRAC理事作詞家といった表に立つ役職に就いていましたので、ちょっと違和感を持ちました。

 

レコード大賞受賞という華やかな舞台が嫌いで、山籠もりをしていた人が日本作詩家協会会長やJASRAC理事に就くはずがない、と思ったからです。そこで確認したところ、襟裳岬を作詞したのは喜多条さんではなく「岡本まさみ」さんという方でした。岡本さんもヒット曲を連発している作詞家で、多くの有名どころのフォークシンガーに作詞を提供していた方です。

 

実は、喜多条さんと岡本さんには共通点がありまして、それは放送作家出身ということです。あの阿久悠さんも同業出身なのですが、昔の音楽業界でステップアップをするには放送作家になるのが一番のルートだったようです。ちなみに、かの秋元康さんも放送作家出身です。

 

♪貴方はもう忘れたかしら
♪赤い手ぬぐいマフラーにして
♪二人で行った横町の風呂屋

 

この出だしを聞くだけで、青春が蘇ってきます。青春って孤独ですよね。孤独なので、恋人しか友だちがいなくなるのは当然で、二人が仲良く愛し合うのは必然です。

 

♪若かったあの頃、何も怖くなかった
♪ただ貴方のやさしさが 怖かった

 

あ~、もう青春。若いと相手を傷つけることも多々ありますし、自らを許せないことも出てきます。そうした時間を一緒に過ごすのが恋人同士と言えるのかもしれません。

あ~、青春。

 

それでは、また。