心に残った歌

今までに心に残った歌(1970年代~)

喝采


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1972年9月10日に発売
ちあきなおみさんの楽曲で、13枚目のシングル
作詞:吉田旺、作曲:中村泰士、編曲:高田弘


♪いつものように幕が開き
♪恋の歌うたうわたしに
♪届いた報せは 黒いふちどりがありました


この歌は、もう亡くなってしまった僕のお母ちゃんが洗い物などをしているときにいつも口ずさんでいた歌なのです。僕が小学生くらいだったと思いますが、大ヒットした歌なのですね。歌っている「ちあきなおみ」という方は、デビューした当初は「4つのお願い」とは「X+Y=LOVE」などといったポップで色っぽい歌を歌っていたのですが、次第に「人生といいますか、生き様を歌う」歌手になっていったように思います。

 

歌いだしを聞くだけで、これからドラマがはじまるのが想像できますが、お母ちゃんが好きだったのは、おそらくドラマを感じさせる歌詞よりもメロディーだったように思います。なにかをするときにちょうどよいテンポで口ずさめるメロディーです。

 

ネットで「ちあきなおみ」さんを検索しますと、この「喝采」のほかには「朝日のあたる家」がよく出てくるのですが、この歌はアメリカでは昔から作者不明で知られている歌らしいです。それを日本語で歌っているのが「ちあきなおみ」さんなのですが、いろいろ調べていくうちに、アメリカでの歌詞と日本の歌詞では内容にかなり違いがあるようです。

 

「ちあき」さんが歌っているのは、女郎屋に売られて娼婦になった女性が、妹に「自分みたいにならないように」と伝える歌詞なのですが、アメリカ版では女郎屋ではなく、刑務所なのですが、実はどれも確定的なものがなく、結局「諸説ある」というのが真相のようです。

 

僕はこういうメロディー、わっかるかなぁ…、テンポがゆっくりでシャウトするような感じの歌が好きなのですが、似たような歌としては「男が女を愛する時」(原題: When a Man Loves a Woman)があります。この歌はパーシー・スレッジさんという方が作った歌ですが、僕的にはスレッジさんが歌ったものよりもマイケル・ボルトンさんという方が歌った歌の方がずっとずっと素敵です。あくまで個人的見解です。

 

それはともかく、「ちあき」さんが歌っている「朝日のあたる家」は、まるでミュージカルを歌っているかのように歌っています。どちらかと言いますと、それまで「ちあき」さんは演歌歌手の括りに入っていたように思いますが、「朝陽のあたる家」を歌っている「ちあき」さんはミュージカル歌手です。

 

そういえば、フォークソングで出発した中島みゆきさんもいつのまにか、ミュージカルとはいいませんが、完璧な舞台歌手のようになっていましたね。「夜会」というらしいですが、フォーク歌手の雰囲気が微塵も感じられません。人って変わるんですね。中島さんで僕が今凝っているのは、少し前に紹介しました「ホームにて」です。これ、何回聴いても全然飽きないんですよね。

 

話が逸れてしまいましたが、「ちあき」さんは旦那さんがお亡くなりになったのを期に芸能活動を一切やめてしまったそうです。それほど旦那さんを愛していたのかもしれません。一切マスコミに出てこないのは、なんとく潔く尊敬しています。

 

それでは、また。