心に残った歌

今までに心に残った歌(1970年代~)

JAM


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1996年2月29日に発売
THE YELLOW MONKEY9枚目のシングル
作詞作曲:吉井和哉

 

僕はTHE YELLOW MONKEYというバンド名は知っていましたし、通称「イエモン」ということも知っていました。しかし、代表曲といいますか、有名な楽曲はなにも知らず、ただ一応売れたバンドという認識でいました。

 

今回紹介することになったきっかけは、コラムでも書いたのですが、好きなラジオ番組に出演していた女性作家がこの歌を取り上げていたことです。そして、番組の中で「一番好きな歌詞」として

 

♪外国で飛行機が墜ちました
♪ニュースキャスターは嬉しそうに
乗客に日本人はいませんでした

 

をあげていたことです。僕が普段から気になっている疑問だったのですが、そんなことを歌詞にしているロックバンドがいたことに驚きでした。これはまさに「メッセージソング」です。僕が学生時代に流行っていたフォークソングとかでメッセージソングが歌われるのならわかりますが、「ロック」でっせ。これを驚かずにいられようか、です。

 

そこで歌詞のサイトにいきますと、社会を憂う歌詞が並んでいる「JAM」に出会いました。作詞作曲をした吉井和哉さんについてはタレントの眞鍋かをりさんと結婚した人という程度の認識でした。眞鍋さんは昔、深夜に爆笑問題と本を紹介する番組をやっていましたのでその番組で知っていました。本が好きな人のようですので、それなりに知的なイメージを抱いてはいました。

 

その眞鍋さんと結婚したのですから、吉井さんという方も知的な感じがしないでもありませんでした。ですが、女性タレントとして芸能活動をしているのですから、グラビアもやっていたでしょうし、やはり外見で結婚したとも考えられます。つまり、内面よりも外見を重視して吉井さんは眞鍋さんと結婚した、、、という感じを持っていました。

 

しかし、今回この歌詞を読んで考えが変わりました。ロックといえども単に叫ぶだけではなく、社会に対してメッセージを発しようとする意図もあることを知りました。このことは即ち、そうした歌詞に共鳴しているファンの方々も素晴らしい感性があることになります。30年前のことですので「あった」と過去形にするのが正しいのでしょうが、そうであるなら、もっと選挙の投票率が上がってもよかったのではないか、思ってしまいます。当時から選挙の投票率は低かったのです。

 

それはともかく、「好いた」「愛している」だけではなく社会にメッセージを発している曲をロックバンドが歌っていることに驚かされた楽曲でした。奇しくも、つい先日、かつて大ヒットを連発していた大物バンドメンバー4人(YOSHIKIHYDESUGIZO、MIYAVI)で新バンドを結成することが発表されました。

 

記者会見では、「HYDEさんが中心になって動いて、YOSHIKIさんを説得して結成した」と話していましたが、HYDEさんは自分のバンドの中ではトップを務めていた方ですが、トップを務めるほどの人は自分中心の考えで動く人が多いような印象を持っていました。それだけにHYDEさんその人がYOSHIKIさんを説得した、というのは本当に驚きでした。年をとって丸くなったのでしょうか。

 

いえいえ、たぶん「まるく」ではなく「ラルク」なったんでしょう(^_^;)

 

そんなことはともかく、僕の記憶では2年前、お正月番組「芸能人格付け」の中で、連勝中のGACKTさんと組んだYOSHIKIさんがGACKTさんに「HYDEなんかとは仲いいの?」と軽い感じで尋ねるシーンがあったのですが、つまりはその時点ではまだ二人は面識がなかったことになります。それから2年が経過して一緒にバンドを結成することになったのですから、これもコロナ禍のおかげととれないこともありません。

 

この新バンドは「世界を目指す」そうですから、「JAM」の歌詞にあるような「外国」とか「国内」とかという小さな感性ではなく、世界全体が平和になるような歌を歌っていってほしいと思います。

 

それではまた。