心に残った歌

今までに心に残った歌(1970年代~)

なみだの操


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作詞:千家和也 作曲:彩木雅夫
1973年11月5日に発売された殿さまキングスの4作目のシングル。

ウィキペディアによりますと、「殿さまキングスと同じくお笑い出身のぴんからトリオが『女のみち』(1972年5月10日発売、日本コロムビア)で空前のヒットを飛ばしたのに対抗して発売された」とあります。「女のみち」は来週書くつもりですが、それに対抗して作られたとは知りませんでした。

 

子どもの頃からおっちょこちょいだったった僕ですのおそらくヒットした当時口ずさんでいたとは思いますが、本格的に好きになったのはずっと年月を経た大人になった頃で、妻と娘と3人でカラオケに行くようになってからです。カラオケが広まってから歌を歌うことに目覚めた人は多いでしょうが、妻もその一人です。それまで妻に演歌の才能があること、そしてドスのある「こぶし」を利かせながら歌唱できることを知りませんでした。

 

サビの部分の

♪お別れするより 死にたいわ

のあとにためにためて

♪おんな~だから

 

の「おんな」の「お」のところを腹の底からドスを利かせて歌うときの迫力っていったら、あんた、そりゃすごいものでっせ。てなわけでこの歌の本当に魅力を知ったのですが、「なみだの操」をついつい「おんなの道」とごっちゃまぜにしてしまって「おんなの操」なんて言ってしまいます。

 

そういえば「操」なんて言葉、今の時代死語ですね。その意味で言いますと真の意味で「昭和の歌」ということになります。「操」を辞書で調べますと「みさお」と読み、「女性の)貞操」などと書いてありましたが、「貞操」ってなんやねん?っていうと辞書には「有夫の女性が夫以外の男性と性的関係をいっさいもたないこと」と書いてあります。

 

この辞書では「女性」を対象にしていますが、辞書によっては「夫婦・恋人同士が相互に性的純潔を守ること」と女性に限らず男性も含めています。ま、どちらにしましても要は、今ふうにいいますと「不倫しないこと」とになります。

 

「操をたてる」なんて、昭和の人は言っていましたが、「純潔」なんて言葉も今は昔です。とは言いつつ、僕が二十歳だった頃、すでに「純潔」という言葉は死語になりつつあった時代でしたね。しかし、さらにさかのぼるなら以前明治時代の新聞の人生相談に「浮気」について書いてあったように記憶していますが、記憶が正しいなら「貞操」はずっと昔から守られないケースがあったことになります。

 

しかし、考えようによっては「貞操」を守らない人がいるから、「操」の重要性を訴える意見が支持されるのでしょうね。本心の裏返しという意味ですね。人って難しいですよねぇ。だって、夫、妻以外でも好きになることってあるじゃないですか。

 

え、僕?、僕はそんなことないですから。絶対!…、たぶん、おそらく、むにゃむにゃむにゃ…。

 

では、来週。