心に残った歌

今までに心に残った歌(1970年代~)

人形の家

1969年7月1日発売
歌:弘田三枝子
作詞:なかにし礼 作曲:川口 真


この歌は1969年に大ヒットした楽曲ですが、僕が弘田さんを知ったというか、好きになったのはテレビで放映していた「ジャングル大帝レオ」という番組で歌声を聞いたときです。「ジャングル大帝レオ」は僕が小学校の頃に夢中になったアニメですが、ジャングルで成長していく子供ライオンの物語です。

 

♪ボンバボンババ ボンバボバボバ 
♪ボンバボンババ ボンバボン

 

の前奏ではじまる…、、、???、、、???。違った。「ジャングル大帝レオ」は「ワーオワーオワオー」ではじまるのでした。しかもこの歌は主題歌ではなくエンディングの曲なのでした。番組の始まりに流れるのはもう少し壮大なイメージがする「ジャングル大帝のテーマ」( 作詞:石郷岡豪 作曲:冨田勲 歌:平野忠彦)という歌です。

 

この主題歌を聞いていますと、やはり思い出すのは劇団四季の「ライオンキング」です。昔から「ライオンキング」は「ジャングル大帝」のパクリと言われていましたが、この主題歌を聞きますと、一層その感を強くします。ちなみに、僕が最初に間違えた「♪ボンバボンババ」は「オオカミ少年ケン!」でした。

 

ジャングル大帝レオ」は父親ライオンが子供ライオンに帝王学を教える内容ですが、親と子供の物語と言いますと、僕は「サスケ」というアニメを思い出します。僕が小学生の頃にテレビで放映されていた番組ですが、猿飛佐助とその父親「大猿」の物語です。番組の作り方に重みが感じられ、見ようによっては「暗い」という感じがしないでもありませんが、僕には重厚さとして感じられました。

 

子どもの頃はアニメの影響はとても大きく、大げさにいうなら人生観に影響を与える力もあるように思います。少なくとも僕は「巨人の星」の影響を受けており、人生の考え方の指針になっている部分もあります。

 

そんなことはともかく「人形の家」です。この歌は作詞が「なかにし礼」さん、作曲が「川口真」さんですが、ともにヒットメーカーですから、レコード会社の弘田さんに対する期待度がわかります。ウィキペディアによりますと、かなりの実力派だったようですが、僕がこの歌を好きになったのは歌詞を普通の日本語とは少しばかり異なった歌い方をしていたからです。

 

例えば「♪顔も見たくないほど」という歌詞を弘田さんは「♪かほも見たくないほど」と歌い、サビの部分の「♪私は~ あなたに~」のところは「♪私は~ はなたに~」と歌っていました。「あ行」をすべてとは言いませんが、多くを「は行」に変換して歌っていて、それをとてもカッコよく感じていました。

 

また、声量があるのも魅力でその二つが相まってこの歌をスケールの大きい楽曲にしていたように思います。しかも歌がうまい人の特徴の一つである「押さえたところでも、地声が大きく響く」という歌唱力を備えていました。おそらく弘田さんでなければこれほどヒットしなかったのではないでしょうか。そんなことさえ思わせる歌唱力でした。

 

そういえば、同じような衝撃を受けた歌唱法をやっていたのがBOOWYの氷室さんでした。氷室さんは日本語を英語っぽく歌った先駆者ですが、氷室さん以降はほとんどすべてのバンドのボーカルは似たような歌い方になっています。

 

今回この歌を調べいたところ、弘田さんのレコード一覧があったのですが、その中に作曲家・筒美京平さんの名前がありました。定期的に筒美さんが作曲をした歌を歌っているのですが、驚きなのはその時代にすでに筒美さんがヒットメーカーになっていたことです。僕のイメージでは2010年代くらいまで活躍していた印象がありますので、そうなりますと40年~50年間もヒットを続けていたことになります。驚異的です。

 

そんなことより弘田さんです。弘田さんは若い頃はチャーミングでかわいらしい顔立ちでしたが、のちに整形を繰り返すようになったと聞いていました。この年代の芸能人の方は整形が流行っていたことも影響しているのかもしれませんが、僕的には整形などせずに自然に老けていってほしかったと思っています。

 

それでは、また。

 

ルーム・ライト (室内灯)

1973年3月1日に発売された由紀さおりのシングル
作詞:岡本おさみ、作曲:吉田拓郎


この楽曲は吉田拓郎さんが由紀さおりさんに提供した歌なのですが、少しばかり「いわくつき」の歌になってしまいました。理由は、ちょうどこの歌がヒットしていたときに拓郎さんが「婦女暴行容疑で逮捕」されたからです。のちにこの事件は告訴した女性の狂言と判明するのですが、週刊誌等での報道は今の時代と変わらないほどの熱狂ぶりで、その関連で由紀さんはこの歌を歌わなくなりました。

 

こうした事情があり本来ですとヒットしたはずですが、週刊誌報道によるバッシングなどもあり、あまりヒットせず終わってしました。ですが、名曲であるのはかわりませんので僕はずっと好きでした。拓郎さん自身も自分で歌っていますが、拓郎さんには申し訳ありませんが、由紀さおりさんのほうがこの歌に似合っていると思います。

 

ちなみに、このコンビは森進一さんでレコード大賞を獲った「襟裳岬」のコンビでもあります。岡本さんは放送作家から作詞家へ転身したよくあるパターンの方だそうです。

 

♪あなたが運転手に 道を教えはじめたから
♪私の家に近づいてしまった

 

今考えますと、「なんと生活感のある歌詞よのぉ」といった感じです。タクシーから降りる場面だけで一曲の歌詞を作るのですから、そのセンスのよさに感嘆です。昔「アメリカングラフィティ」という高校生最後の一晩の青春を描いた映画がありましたが、それを彷彿させます。

 

僕がタクシーで思い出すのは、タクシードライバー時代にキャバクラのおねえちゃんと一緒に乗り込んできた30代後半と思しきサラリーマンのことです。酔っぱらって乗ってきて、行先を告げるといきなり「ブチュブチュ」とねちっこい接吻の嵐だったのですが、バックミラー越しにイチャイチャしている光景は滑稽でもありました。

 

「ああ、あんなふうにはなりたくないよなぁ」と思わせるような、なんともみっともない情景が続いていました。女性のほうは「仕方なく」つき合っているのが見え見えの対応だったのですが、それでも男性のほうは意に介さずただひたすらブチュブチュを繰り返していました。

 

目的地と言いましても、女性が降りるところまでだったらしく10分ほどで到着したのですが、女性は笑顔を見せながらも目元は笑っておらず、そのまま「じゃぁ、また来てね」とさっさと行ってしまいました。もしかしたなら、またお店に戻るのかもしれません。 (^o^)

 

それはともかく、女性が立ち去ったあとの男性の白けた表情がなんともいえず、情けなかったのが強く印象に残っています。男性にしても、一人になったあとどういうふうに振る舞っていいのかわかりかねているようで、かわいそうな気持ちさえ起きました。

 

由紀さんの「ルームライト」を聞きますと、あのときの男性の情けなさそうな、勝手に想像しますと「お金を払ってしか女性と遊べない」という悲しい表情を思い出します。「金の切れ目は縁の切れ目」の関係が丸出しのお二人でした。

 

もう40年近く前のことですが、当時から男ってスケベだったんですよねぇ。いえいえ「当時」ではなく、「人が誕生した昔から」でした。

 

それではまた。

裸の心

2020年6月17日に発売、同年5月1日に先行配信。
あいみょんさんのメジャー10枚目のシングル


ご存じ、あいみょんさんの歌です。よく言われることですが、本当に「昭和の雰囲気」が満杯の楽曲です。僕があいみょんさんを知ったのは「マリーゴールド」ですが、そのときも特段「好き」ということでもなく単に「お、いい歌」と思った程度でした。やはりそのときの印象は「昭和の歌っぽい」ということでしが、ウィキペディアを読みますと、あいみょんさんはスピッツ浜田省吾吉田拓郎河島英五尾崎豊フリッパーズ・ギターなどを聞いて育ったようでした。そうした背景があったのが、「昭和っぽい」と感じさせる要因だったのだと、納得しました。

 

僕は日曜の夜にテレビ朝日で放映されている「カンジャニ」の番組を見ているのですが、先週はあいみょんさんが出ていました。テレビでも本当に普通にしゃべっているのですが、それが「すごい!」というか素敵な印象でした。普通、テレビなどに出ますと、やはり構えてしまいそうなものですが、ごくごく自然にカンジャニさんたちと話していましたので見ていて、安心というか落ち着く感じがしました。

 

日曜の夜のカンジャニの番組は妻が毎週見ていましたので、いつしか僕も見るようになったのですが、確か以前はドラムの大倉さんが太鼓ゲームでいろいろな人の挑戦を受けるコーナーが人気だったように思います。それを思いますと、かなり前からこの番組はやっていたことになり、それもすごいです。

 

僕は性格はいいのですが、音痴なので中々歌を上手に歌うことができません。ですが、僕の夢はピアノの弾き語りで歌うことです。僕とピアノ出会いはかなり古く、ラーメン店を開業して3年くらい経ったころだと記憶しています。いつも家に着くのが深夜の2時くらいだったのですが、そうした暮らしを年がら年中続けていますと、楽しいことが全くなくなります。

 

そうしたときにピアノの弾き語りを思いついたのですが、もちろんピアノを置く場所などありませんので小さなキーボードを購入しました。深夜に帰宅しますのでイヤホンで練習していたのですが、当時はピアノの教本など手に入る術を知りませんでした。ですので、休みの日に妻と買い物に行っていたダイエーレコード店で教本などを見ていました。

 

しかし、繰り返しになりますが、ピアノの弾き語りの教本がないのです。楽器店に置いてあるのは「ピアノソロ」の教本だけですので、仕方なくそれでキーボードを弾いていました。もちろん「ピアノソロ」は素人用、初心者用のものです。それでも、音楽センスが皆無の僕はなかなかうまく弾けず、苦労していました。毎晩、深夜に帰ってから30分くらい練習していました。

 

そうした努力が実り、どうにか弾けるようにはなったのですが、所詮は「ピアノソロ」用の楽譜です。僕は歌を歌うための伴奏を弾きたいのに、伴奏ではなくメロディーを弾くのでは今一つ楽しくありませんでした。

 

楽しくありませんので、やはりピアノに全く触れない期間もありました。それでも、たまに気が向いたときなどは鍵盤を触ったりはしていました。そうした状態を、20年くらい過ごしていたでしょうか。そんなある日。

 

僕はあることに気がつきました。

 

「あれ? ギターってコードを押さえて伴奏をしているよな。なら、ピアノもコードを弾けば弾き語りができるじゃん」

 

早速、ギターのように和音を押さえながらピアノを鳴らしましと、僕がずっと願っていた弾き語りの状態になったのです。感動でした。しかし、この伴奏のやり方の欠点は左手は人差し指しか使えないことですが。「ルート音」というらしいのですが、ピアノ素人の僕にはそれが限界ですが、一応は伴奏になっています。

 

音楽センスがない僕はそれで精いっぱいですし、それ以上を望むのは自分には無理とあきらめております。しかし、妻からしますと、左手を1本しか使わないのが気に入らないらしく、たまにクレームを言ってきます。

 

今の週好きな歌は「あいみょんさん」の「裸の心」の紹介だったのですが、それが僕のピアノの話になったのは、実はyoutubeを見ていましたら、「裸の心」のピアノソロが流れていたからです。僕は基本的にはピアノは弾き語りのためと思っていたのですが、あいみょんさんのピアノだけの楽曲を聞いていたところ、弾き語りではなく、ただシンプルにピアノのソロも魅力的だな、っと思いました。

 

ですので、現在は弾き語りではなく、ピアノのソロを練習しているのですが、単にコードを弾くのとは違い、かなり難しく苦しんでいる次第です。

 

…ということで、今週は僕の「裸の心」でした。

 

では、また。

シネマ・クラブ

甲斐バンドの5作目のオリジナル・アルバム『誘惑』1978年にリリースの一曲。
作詞作曲編曲:甲斐よしひろ


僕のサイトには映画を紹介するコーナーがあるのですが、そのコーナーのタイトルは「シネマクラブ」です。そう、この甲斐バンドさんの歌からとったものです。それくらい「好き」ということですが、テンポがゆっくりでシャウトするのがたまらなく心の中に響きます。

 

バラード調で僕の一番はダウンタウンブギウギバンドさんの「涙のシークレットラブ」ですが、この歌もそれに引けを取らないくらい好きす。

 

♪もうおしまいさ すべてはておくれ
♪何もかもが狂っちまった今

 

この歌詞はこのメロディーだからこそ際立つと思っています。なんといっても絶叫からはじまるところに惹かれます。甲斐さんは少ししわがれた声なのですが、その声がこの楽曲にピッタリはまっています。昔、妻と娘と3人でカラオケに行っていたときは、必ず歌っていました。もちろんうまくはないのですが、歌っている自分はとても気持ちいいのです。絶叫できるところがストレス解消につながっているのです。

 

どうしてこのようなタイトルがついたのかわかりませんが、甲斐さんが映画が好きなのは間違いないところでしょう。僕が映画に興味を持ちだしたのは大学生になってからです。駅から学校までの途中に名画座があったのですが、そこで毎週観ていました。名画座ですので500円で2本か3本立てだったように記憶しています。

 

その名画座で「アメリカン・グラフィティ」とか「明日に向かって撃て」とか「スティング」といった、のちに人生におけるビッグ3に入る映画と出会うわけです。ちょうどその頃はハリウッドの50年代、60年代の映画がリバイバルで人気を博していたのですが、「エデンの東」のジェームズ・ディーンの服装などを真似て恰好をつけていたものです。

 

この名画座で映画の魅力にはまり、ときには新作を観たりもしました。前売り鑑賞券が3割引きくらいで買うことができたので、いつもそこに行っていたことを思い出します。この歌を聴きますと、当時の青春時代が思い出されます。歌詞に

 

♪君はいつまでも銀幕ヒロイン

 

とあるのですが、西洋の美人といいますか、金髪美人を初めて知ったのもこの頃ですね。今の時代ですと「ルッキズム」と批判されそうですが、そう堅いことを言わずに僕が印象に残っている美人を紹介しますと、「いやぁ、世の中にこんな美しい顔立ちの人がいるんだ」と感動したのが「イングリッド・バーグマンさん」でした。それから気が強そうだけど、高貴な感じがしたのが「グレタ・ガルボさん」でしょうか。

 

紹介しだしたら切りがありませんので、ここらあたりで、さよならさよなら。

 

 

夢をあきらめないで

岡村孝子:作詞、作曲、歌唱
5枚目のシングル


岡村孝子さんの楽曲ですが、なにかのときに心にふいに浮かんでくる歌詞とメロディーです。岡村さんは「あみん」という二人組でデビューしたのですが、岡村さんとしては「あみん」のデビュー曲「待つわ」のほうが有名かもしれません。実は「待つわ」にするか「夢をあきらめないで」にするか、迷いました。どちらも岡村さんの代表曲ですが、人生の指針になるという点でこちらの歌にしました。

 

どちらもも岡村さん作詞作曲の歌ですが、「待つわ」は片思いの切ない歌詞です。ユーミンさんにも同じような歌で「まちぶせ」という名曲がありますが、元々は三木聖子さんというアイドル系のかわいい女性が歌いましたが、小ヒットくらいでした。その5年後くらいに石川ひとみさんが歌って大ヒットしました。“かわいさ”でいったら三木さんのほうが上だと僕は思っていましたが、歌の魅力を伝えていたのは石川さんのほうだったように思います。

 

話を岡村さんに戻しますと、「待つわ」にしなかったのは、一つ間違えますとストーカーになりそうな歌詞だからです。だって

 

♪私待つわ いつまでも待つわ
♪たとえあなたが ふり向いてくれなくても

 

となっているのですが、ちょっと怖いですよね。しかも、どこまで行ってもこの歌詞の方向性は変わらず

 

♪いつまでも待つわ
♪他の誰かに あなたがふられる日まで

 

よく言えば一途といえなくもありませんが、男性側からしますとやはり恐怖です。ほかの女性と結婚どころかつき合うことさえできないような気持にさせられるからです。「待つわ」の出だしは

 

♪かわいいふりしてあの子 わりとやるもんだねと
♪言われ続けてあのころ

 

なのですが、こういう歌詞を思いつくところをみますと、岡村さんは人の心の中の醜い部分を理解できる性質の持ち主のようです。そうでなければ、このようなちょっと意地悪な発想は思いつかないでしょう。決して批判的な意図で書いているのではありません。やはり歌詞を書くくらいの人は人の心のヒダを掬い取るだけの感性をもっていなければいけないはずです。

 

同じ人が「夢をあきらめないで」と歌っているところがすごいです。しかし、よくよく考えると「待つわ」と夢をあきらないで」には共通点があるように思います。それは「執着心」です。恐い言葉でいうなら粘着心ともいえそうですが、物事を成就するためにはそれくらいの心構えがないとできないように思います。

 

先ほど、youtubeでボクシングの世界チャンピオンのサイトを観ていたのですが、拳一つで世界を制するのですから人よりも練習に粘着する気持ちが必要であるように思いました。練習はとてもキツイものですので、そこいらのどこにでもある執着心くらいでは世界チャンピオンという目標を果たすことなどできません。腕っぷしに自信がある人の中で、さらに選ばれた人だけで到着できる世界チャンピオンです。粘着心は最低必須条件でしょう。

 

おそらくそれはだれの人生にもあてはまるはずです。だからこそ「夢をあきらめないで」という歌詞が人々の心を打つのです。しかし、一般の人はなかなか「夢をあきらない」ような気持ちになるのは容易ではありません。だって、辛いしキツイじゃないですから、そうした弱い自分を鼓舞するために人気がある理由ではないでしょうか。

 

僕はもうオジイサンですが、夢を持ち続けて生きていきたいと思います。

 

じゃ、また。

朝日のあたる家 (朝日楼)

作詞:アメリカ民謡 訳詞:浅川マキ
作曲:アメリカ民謡
歌:ちあきなおみ
発売日:2003年04月23日


この歌は元々は米国のアニマルズというグループが歌ってヒットしたそうですが、その後ボブ・ディランなど多くの歌手がカバーしているそうです。僕が知ったのは“ちあきなおみ”さんがシャンソンのようにして歌っていた姿ですが、とても迫力があったのを覚えています。

 

その後、なんとなく記憶の片隅に残ってはいたのですが、忘れていました。それを思い出させてくれたのは、やはりyoutubeさんです。僕はよく書きますが、ネットの問題点として「自分の関心のあることにしか触れなくなる」と指摘されることがありますが、僕は全くそのように思っていません。

 

この歌も僕は忘れていたのですが、僕が日ごろ聴いている楽曲からyoutubeさんが推測しておすすめ欄の載せてくれており、思い出した次第です。僕は音楽に詳しくはありませんので、僕の楽曲の分類方法が合っているのかわかりませんが、ダウンタウンブギウギバンドが歌う「R&B」がとても好きです。

 

以前、ここで紹介しました「涙のシークレットラブ」は僕が人生で一番好きな歌です。正しいかどうかわかりませんが、この歌を僕は「R&B」と思っています。その同じ流れに「朝日のあたる家」があるのだと思いますが、実はこの歌をヒットさせたアニマルズの歌は「R&B」調ではなくフォークソング調になっています。それを日本風にアレンジしたのが“ちあきなおみ”さんでした。

 

ですから、アニマルズの歌と“ちあきなおみ”さんの歌では全く別物に聴こえないこともありません、。この歌のタイトル「朝日のあたる家」はアニマルズでは「刑務所」のことを指しているのですが、“ちあきなおみ”さんは日本詞にもあるように「女郎屋」になっています。

 

これをなにかで読んで、この訳詞をした浅川マキさんは「天才!」と思っていたのですが、元々この歌には米国でもいろいろな歌詞があったということを最近知りました。アニマルズの歌詞では「刑務所」になっているのですが、その歌詞もいくつかあるうちの一つに過ぎないそうで、米国でも「売春宿」として作詞されていた歌もあったそうです。このように書いてしまいますと浅川マキさんの天才ぶりが少しばかり落ちてしまいそうですが、元々売春宿とした歌詞にあったにせよ、やはり素晴らしい訳詞です。

 

実は、歌詞自体はとても短いのですが、それを5分という長さにして、しかも全く飽きさせないのは“ちあきなおみ”さんの歌唱力にほかならないと思っています。“ちあきなおみ”さんはデビュー当時はどちらかと言いますと、実力派というよりもお色気路線でヒットを飛ばしていた方です。しかし、次第に実力を見せるようになり、いつの間にか自分のジャンルというものを作っていったように思います。

 

ちあきなおみ”さんで最も有名なのは「喝采」という名曲ですが、この歌はレコード大賞まで獲得しています。実は、僕の亡くなったお母ちゃんは晩御飯のあと洗い物をしているときによく「喝采」を口ずさんでいました。ですので、僕は“ちあきなおみ”さんといいますと、いつもお母ちゃんを思い出します。

 

女郎屋で思い出すのは僕が20代後半の頃に、深夜にやっていた映画です。詳細は全く憶えていないのですが、まだうら若き女性が人生に翻弄されながらも売春宿でたくましく生きていく物語でした。日本の映画では、日本が戦争で負けたあと突然宣戦布告して侵攻してきたソ連軍に支配された地域での出来事を描いた「赤い月」が思い出されます。

 

ソ連兵の傍若無人な振る舞いに困っていた日本村の村長さんは日本の女性たちをソ連兵の性暴力から守るために売春宿の設置を思い立つのですが、問題はそこで働く女性たちの確保でした。そのときに自ら名乗り出たのが元々性産業で働いていた女性たちなのですが、その役を木村佳乃さんが演じていました。以来、僕は木村さんのファンになっています。

 

話は逸れますが、世の中というのは本当にズルい人たちがいるもので、自らが犠牲になって一般の女性たちを守った売春宿で働いていた女性たちは帰国後はみんなから労われるどころか非難の目で見られることになります。こんな不条理が許されるでしょうか。かわいそうなことに、そうした目に遭った方々は結局白い目で見られながら人生を終えているそうです。

 

というドキュメントを最近なにかで観たのですが、僕は悲しくなりました。そうした日本人の風土にです。自らを犠牲にしてほかの人を守るために尽くした人が損をするような世の中にならないことを願って今週は終えることとします。

 

それでは、さよならさよなら。

CLOUDY HEART(クラウディハート)

BOOWY
1985年6月21日にリリースされ、東芝EMIへの移籍第一弾となったBOOWY3枚目のスタジオ・アルバム『BOOWY』に収録されている。
作詞、作曲:氷室京介、編曲:布袋寅泰

前にも書いていますが、個人的にはバンドのボーカル歌唱法が「氷室さん以前と以後」で全く変わっていると思っています。それは、日本語をまるで英語のように歌う手法です。もちろん「カッコよく」です。かつて、タモリさんが中国語をまねた中国語を話すネタがありましたが、そういうインチキな真似方ではなく、日本語を「カッコよく」英語ふうに歌う手法です。僕の印象では、氷室さんが登場してから、バンドのボーカルの人たちはほとんどと言っても過言ではないほど、「英語っぽい歌い方」で歌っています。「GLAY」のTERUさん然り、「T-BOLAN」の森友さん然りです。

 

これも前に書いていますが、僕が初めて「BOOWY」を知ったのは深夜番組「いきなりフライデーナイト」という番組の主題歌ででした。女性のお笑い芸人の山田邦子さんがMCを務め、渡辺徹さんと元オリンピックの体操選手だった森末慎二さんが出演していました。この番組はのちに「やまだかつてないテレビ」としてゴールデンに進出するのですが、その番組の出だしで氷室さんの歌声がビンビンに響いていたのでした。

 

その歌い方、歌声、ビート感がとにかくカッコヨカッタ。僕は特段ロックンロールに詳しいわけではありませんが、たぶん「これぞロックンロール!」っていう感じだったんじゃないでしょうか。

 

ほかの場面で僕が「BOOWY」に遭遇したのは、深夜のレンタルビデオ店ででした。当時僕は、30代半ばの元気モリモリでしたので、夜の1時過ぎにラーメン店を閉めると家に帰る途中に24時間営業のレンタルビデオ店に立ち寄るのを日課としていました。1日のうちのほとんどの時間をラーメン店にいたので、ビデオを見るくらいしか楽しみがなかったのです。

 

ある日、ビデオを手に取りカウンターに行きますと、レジ横に設置されているテレビ画面にバンドが演奏している映像が映しだされていました。来店者に「現在人気のあるビデオ」を紹介するために設置しているテレビです。そこに映っていたのが「BOOWY」でした。あとから知るのですが、東京ドームでの最終公演『LAST GIGS』の映像でした。その映像があまりにカッコよかったので、「このバンド、なんて言うんですか?」とお店の人に尋ね、初めて僕は「BOOWY」という名前を知ったのです。

 

そのような出会いがあり、「BOOWY」を好きではありましたが、ラーメン店の仕事に忙殺され、そこまで熱中していたわけではありません。僕が気に入っていたのは3~4曲くらいでしょうか。実は、その中には今週紹介している「CLOUDY HEART」は入っていません。僕がこの歌を「知った」というか、本気で好きになったのはごくごく最近なのです。

 

僕はサイトの更新作業をするときに音楽を流しているのですが、その際に利用しているのは「YOUTUBE」です。僕はオジサンと言いますか、「ジ」と「サ」の間に小さな「ィ」が入るほどですので、基本的には70年代~2000年代前半の歌を聴いています。

 

そうしまうと自ずと「YOUTUBE」さんはその年代の歌をおすすめするようになるのですが、1ヵ月ほど前に、たまたま「CLOUDY HEART」が流れました。もちろん以前聴いたことはありますが、タイトルもあまり意識したことがなく、そこまで気に入っていたわけではありません。ですが、そのときはなぜかメロディーがとても強く記憶に残りました。以来、「CLOUDY HEART」を聴くことが多くなっていたのですが、ある日ふと、「歌詞ってどんなことが書いてあるんだろ?」と気になりました。

 

冒頭、氷室さんは「日本語を英語っぽく歌う」と書きましたが、「英語っぽく」歌うということは日本語としてあまり理解していないことにつながります。そうなのです。僕は「BOOWY」の歌のほとんどをメロディーだけ意識していて歌詞について理解しようとしたことがありませんでした。

 

そこで、調べてみますと、なんとなんと「素晴らしい日本語の歌詞」がつづられているではあ~りませんか。感動でした。

 

♪作り笑いが歪む

 

なんて、誰も思いつかない歌詞です。「作り笑い」が「歪む」んですよ。いったいだれが考えつくでしょう。氷室さんしかいないでしょう。この歌を本気で気になって「YOUTUBE」で検索しますと、この歌の背景についてコンサートで語っている映像にたどり着きました。

 

この歌は氷室さんが上京してきてときに、一緒についてきた一つ下の女性との同棲時代について書いた詞だそうです。氷室さん曰く「当時、ヒモのような生活をしていた」らしいのですが、最終的にはその女性はほかの男性の元へ行った」そうなのですが、そうしたストーリーを聞いたあとに、この歌詞を読みますと、なおさら心に響くものがあります。

 

♪軽いはじまりだけど
♪割と長くなったし

 

これもいいですけど、

 

♪お体だけは どうぞ大事に…

 

このふざけたような丁寧な物言いがなんともいいですね。

 

♪周りの奴に言われ
♪オマエと居るの
♪悩んでたもの

 

なんか二十歳時代の青春の心、「あるある」だなぁって思わせる内容です。

ある意味、氷室さん世代の「神田川」かな、とも思いました。

 

でも、僕的には、結果的にひどい扱いをしておきながら

 

♪傷つけばかりだったけど

♪オマエだけを愛してた

 

って、あまりに「調子のいい」言い訳だよなぁ、と思ってしまう次第です。

僕、女性の味方なんだ。

 

それでは、また。

追伸:編曲が布袋さんなんですけど、音楽センスが天才なのがわかります。