心に残った歌

今までに心に残った歌(1970年代~)

みちずれ


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牧村三枝子が1978年10月21日に発表した曲
作詞:水木かおる/作曲:遠藤実

 

元々は当時牧村と同じレコード会社・ポリドール所属の先輩だった渡哲也が、アルバムの中の1曲として発表、1975年にシングルとしても発売している。その後、牧村のディレクターがこの曲を歌うことを牧村に勧めた
ウィキペディアより引用)


ウィキペディアによりますと、牧村さんが発表したあと、実はあまり売れていなかったそうです。それを知った渡さんが「自分が歌うことを控えた」そうで、それから牧村さんの歌がヒットしたそうです。渡さんって男らしいですよね。一本気なところが好きです。

 

もちろん渡さんの「みちずれ」も素敵ですが、僕はやはり渡さんには申し訳ないですが、牧村さんのほうの歌が好きです。その罪滅ぼしではありませんが、渡さんの素晴らしいところを書きたいと思います。

 

渡さんは日活で活躍していたそうですが、石原裕次郎さんに憧れて日活から石原プロに移籍しています。そのときのエピソードがまた感動もので、当時石原プロは業績が芳しくなく経営的に苦しかったらしいのですが、それを知った渡さんは自分が持っている全財産を裕次郎さんに持って行って、「これ、使ってください」と話したそうです。感激した裕次郎さんは、それは受け取らず石原プロに招き入れたそうです。

 

と、いう話を裕次郎さんの奥様である石原まき子さんがテレビの番組で話していました。渡さんは常に裕次郎さんを立てており、その姿勢は素晴らしいものがありました。実は、石原プロには設立当初から裕次郎さんを支える幹部がいたのですが、その方もできた人であとから入ってきた渡さんを自分より役職が上である副社長にすることを認めていました。こうした人間のつながりが石原プロを成長させたのでしょう。

 

その石原プロも今は消滅してしまいましたが、石原プロは昭和という時代を最も映し出していると思っています。義理と人情の厚い人間性という点においてです。だからこそ、

 

♪俺をみつめて うなづくおまえ
♪きめた きめた おまえとみつずれに

 

ね、ね、「みつめる」だけで「きめる」のですから、「昭和」と言わずなんと言いましょう。

 

♪寒い夜更けは お酒を買って
♪たまのおごりと はしゃぐ姿に

 

かわいいなぁ、たまにしかおごっていないのに、「はしゃぐ」のですから、これを「かわいい」と言わずなんと言いましょう。

 

♪夢の中でも この手をもとめ
♪さぐりあてれば 小さな寝息

 

ああ、これぞ「昭和の女!」。でも、そんな女性でも結婚して10年も経てば、隣で大きないびきを立てて寝ています。人生って難しいです。

 

それでは、また。