作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお
歌唱:岡村孝子
1985年に来生たかおの歌唱によるオリジナル・シングルが発売され、翌1986年に岡村孝子がカバーしたシングルが発売された。
上記のように、この歌は来生たかおさん、えつこさんが弟姉コンビで作っていますので来生たかおさんが先にリリースしています。それを岡村さんがシングル3曲目としてリリースしているのですが、僕的には来生たかおさんには申し訳ないのですが、岡村さんが歌った楽曲のほうがこの歌詞の魅力を出すことができているように思います。そしてなにより、この歌を岡村さんに勧めたプロデューサーさんの感性も素晴らしいですよね。岡村さんって、雰囲気がそれこそ「はぐれそうな天使」って感じじゃないですか。
僕の個人的推測ですが、来生えつこさんが作詞家になったきっかけは弟さんである「たかおさん」がシンガーソングライターだったことと無縁ではないはずです。おそらくたかおさんがお姉さんに作詞を依頼してのではないでしょうか。
しかし、身内だからといっても、素人が簡単に作詞家になれるはずもありません。調べましたところ、えつこさんは雑誌の編集者をしていました。「どうりで」と思ったのですが、編集者も作詞家同様に言葉を紡ぐのが仕事ですので、素晴らしい作詞を書けたのでしょう。
♪足もとくすぐる波さえ
この出だしがメロディーと相まってとても好きです。「はぐれそうな天使」というタイトルから連想するのは実はヤンキーなのですが、その理由は「はぐれそう」からきています。「はぐれる」の「ぐれる」の部分が僕にヤンキーのイメージを思い起こさせるのですが、「はぐれる」はヤンキーとは関係ありません。
辞書を調べますと「一緒に行動していた案内人や保護者、集団や群れから離れてしまう」と書いてあります。つまり、迷子になることですが、あまりに好きになりすぎ、そして不安な気持ちが自分を迷子にさせるのでしょう。
ああ、青春。といった感じの歌詞ですが、青春時代から50年以上経ってしまいますと、その感覚を忘れてしまいました。ああ、残念。
それでは、また。