心に残った歌

今までに心に残った歌(1970年代~)

CLOUDY HEART(クラウディハート)


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BOOWY
1985年6月21日にリリースされ、東芝EMIへの移籍第一弾となったBOOWY3枚目のスタジオ・アルバム『BOOWY』に収録されている。
作詞、作曲:氷室京介、編曲:布袋寅泰

前にも書いていますが、個人的にはバンドのボーカル歌唱法が「氷室さん以前と以後」で全く変わっていると思っています。それは、日本語をまるで英語のように歌う手法です。もちろん「カッコよく」です。かつて、タモリさんが中国語をまねた中国語を話すネタがありましたが、そういうインチキな真似方ではなく、日本語を「カッコよく」英語ふうに歌う手法です。僕の印象では、氷室さんが登場してから、バンドのボーカルの人たちはほとんどと言っても過言ではないほど、「英語っぽい歌い方」で歌っています。「GLAY」のTERUさん然り、「T-BOLAN」の森友さん然りです。

 

これも前に書いていますが、僕が初めて「BOOWY」を知ったのは深夜番組「いきなりフライデーナイト」という番組の主題歌ででした。女性のお笑い芸人の山田邦子さんがMCを務め、渡辺徹さんと元オリンピックの体操選手だった森末慎二さんが出演していました。この番組はのちに「やまだかつてないテレビ」としてゴールデンに進出するのですが、その番組の出だしで氷室さんの歌声がビンビンに響いていたのでした。

 

その歌い方、歌声、ビート感がとにかくカッコヨカッタ。僕は特段ロックンロールに詳しいわけではありませんが、たぶん「これぞロックンロール!」っていう感じだったんじゃないでしょうか。

 

ほかの場面で僕が「BOOWY」に遭遇したのは、深夜のレンタルビデオ店ででした。当時僕は、30代半ばの元気モリモリでしたので、夜の1時過ぎにラーメン店を閉めると家に帰る途中に24時間営業のレンタルビデオ店に立ち寄るのを日課としていました。1日のうちのほとんどの時間をラーメン店にいたので、ビデオを見るくらいしか楽しみがなかったのです。

 

ある日、ビデオを手に取りカウンターに行きますと、レジ横に設置されているテレビ画面にバンドが演奏している映像が映しだされていました。来店者に「現在人気のあるビデオ」を紹介するために設置しているテレビです。そこに映っていたのが「BOOWY」でした。あとから知るのですが、東京ドームでの最終公演『LAST GIGS』の映像でした。その映像があまりにカッコよかったので、「このバンド、なんて言うんですか?」とお店の人に尋ね、初めて僕は「BOOWY」という名前を知ったのです。

 

そのような出会いがあり、「BOOWY」を好きではありましたが、ラーメン店の仕事に忙殺され、そこまで熱中していたわけではありません。僕が気に入っていたのは3~4曲くらいでしょうか。実は、その中には今週紹介している「CLOUDY HEART」は入っていません。僕がこの歌を「知った」というか、本気で好きになったのはごくごく最近なのです。

 

僕はサイトの更新作業をするときに音楽を流しているのですが、その際に利用しているのは「YOUTUBE」です。僕はオジサンと言いますか、「ジ」と「サ」の間に小さな「ィ」が入るほどですので、基本的には70年代~2000年代前半の歌を聴いています。

 

そうしまうと自ずと「YOUTUBE」さんはその年代の歌をおすすめするようになるのですが、1ヵ月ほど前に、たまたま「CLOUDY HEART」が流れました。もちろん以前聴いたことはありますが、タイトルもあまり意識したことがなく、そこまで気に入っていたわけではありません。ですが、そのときはなぜかメロディーがとても強く記憶に残りました。以来、「CLOUDY HEART」を聴くことが多くなっていたのですが、ある日ふと、「歌詞ってどんなことが書いてあるんだろ?」と気になりました。

 

冒頭、氷室さんは「日本語を英語っぽく歌う」と書きましたが、「英語っぽく」歌うということは日本語としてあまり理解していないことにつながります。そうなのです。僕は「BOOWY」の歌のほとんどをメロディーだけ意識していて歌詞について理解しようとしたことがありませんでした。

 

そこで、調べてみますと、なんとなんと「素晴らしい日本語の歌詞」がつづられているではあ~りませんか。感動でした。

 

♪作り笑いが歪む

 

なんて、誰も思いつかない歌詞です。「作り笑い」が「歪む」んですよ。いったいだれが考えつくでしょう。氷室さんしかいないでしょう。この歌を本気で気になって「YOUTUBE」で検索しますと、この歌の背景についてコンサートで語っている映像にたどり着きました。

 

この歌は氷室さんが上京してきてときに、一緒についてきた一つ下の女性との同棲時代について書いた詞だそうです。氷室さん曰く「当時、ヒモのような生活をしていた」らしいのですが、最終的にはその女性はほかの男性の元へ行った」そうなのですが、そうしたストーリーを聞いたあとに、この歌詞を読みますと、なおさら心に響くものがあります。

 

♪軽いはじまりだけど
♪割と長くなったし

 

これもいいですけど、

 

♪お体だけは どうぞ大事に…

 

このふざけたような丁寧な物言いがなんともいいですね。

 

♪周りの奴に言われ
♪オマエと居るの
♪悩んでたもの

 

なんか二十歳時代の青春の心、「あるある」だなぁって思わせる内容です。

ある意味、氷室さん世代の「神田川」かな、とも思いました。

 

でも、僕的には、結果的にひどい扱いをしておきながら

 

♪傷つけばかりだったけど

♪オマエだけを愛してた

 

って、あまりに「調子のいい」言い訳だよなぁ、と思ってしまう次第です。

僕、女性の味方なんだ。

 

それでは、また。

追伸:編曲が布袋さんなんですけど、音楽センスが天才なのがわかります。